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「INSネット64・INSネット64ライト」サービス終了に伴う電話設備への影響|ビジネスフォン

ISDNサービス終了
2025.02.12
「INSネット64・INSネット64ライト」サービス終了に伴う電話設備への影響|ビジネスフォン



ISDN回線終了に伴うビジネスフォン電話設備への影響

今まで多くの法人回線用として利用されてきた「INSネット64・INSネット64ライト」の新規申込が2024年8月31日(土)をもって終了となり、2028年12月31日で「サービス終了」となります
※アナログ回線は継続して利用することができます
しかしINSネット64・INSネット64ライトを利用中の法人は未だ多く、サービス終了までにひかり電話等のサービスへ切替が必須となります
ここでは、INSネット64・INSネット64ライトサービス終了に伴う、「ビジネスフォン電話設備への影響」をご説明します



目次
1. INSネット64・INSネット64ライト(ISDN回線)とは?
2. SoftBank おとくラインのISDN回線もサービス終了予定
3. ISDN回線サービス終了に伴うビジネスフォン電話設備への影響



INSネット64・INSネット64ライト(ISDN回線)とは?


INSネット64・INSネット64ライトは1つの回線で同時2通話できるサービスです
アナログ回線は1回線1通話となります
以前は、NTTへ電話回線INSネット64を申し込むには、電話加入権(施設設置負担金)が必要となりNTT定価36,000円の費用が発生しておりました
その後、INSネット64ライトが登場し、月額料金は割高になるが電話加入権(施設設置負担金)が不要なプランが設定されております
また、INSネット64には様々なオプション設定があり法人回線では次のサービスが多く利用されております

・iナンバー:1回線で最大3つの電話番号が取得可能です
・ダイヤルインサービス:複数の電話番号を電話機別に着信させるサービス
・プッシュ回線:ダイヤル回線と比較し、プッシュ回線は発信・接続が早い
・代表組:INSネット64を2回線代表にして代表番号1番号を同時4通話まで可能になるサービス

このように複数の電話回線や電話番号が必要な法人には利便性が高く普及してきました

SoftBank おとくラインのISDN回線もサービス終了予定



NTTのINSネット64・INSネット64ライトは2028年12月31日でサービス終了となりますが、「おとくライン」のISDN回線も同日に終了予定となります
そもそも、おとくラインとは?NTT局舎内にSoftBankの通信設備を作り、ISDN回線をNTT設備からSoftBank設備へ接続変更する直収型電話サービスとなります
多くの法人がおとくラインへ切り替えた背景には次のメリットがありました

・NTTと比較し、基本料金が割安
・固定電話への発信が全国一律8円(税別)
・SoftBank(携帯電話・スマートフォン)への通話料金が0円

モバイルでも法人契約の多かったSoftBankは、電話回線をおとくラインにすることで通話料0円を実現、会社の固定番号から外出先の営業へ通話しても無料、その他、取引先等のモバイルがSoftBankならば、これも通信料が発生しません

さらに、SoftBankはおとくラインを獲得する販売代理店を構築し、、おとくラインが急速に拡大しました

現在、Softbankは、おとくライン(ISDN回線)から、「おとく光」(光回線)への切り替えを促しており、これは、販売代理店の取り扱いは無く、Softbank直販のみとなっております

ISDN回線サービス終了に伴うビジネスフォン電話設備への影響



さて、上記で述べたように、INSネット64・INSネット64ライトは2028年12月31日でサービス終了となります
ビジネスフォン電話設備にどう影響があるか説明します

ISDN回線はサービス終了の為、現在の環境では、外線の発着信やFAX等、全ての電話回線が使えなくなります
ISDN回線を収容したビジネスフォン構成図は下記の通りです
ISDNビジネスフォン構成図

では、単純にISDN回線から光回線へ移行すればよいのでしょうか?

それは、ご利用中のビジネスフォン主装置によって異なります

ビジネスフォンがひかり電話対応の主装置ならば、ひかり電話直収ユニットを実装すれば移行は可能となります
ひかり電話を収容したビジネスフォン構成図は下記の通りです
ひかり電話ビジネスフォン構成図

移行には電話工事エンジニアの設定が必要となり、訪問しての工事となります

手順として、NTTへISDN回線からひかり電話へ同番移行する旨を伝え、2~3週間程度で、開通となります

※注意点として、電話番号を取得した時にNTTからの番号払い出しであれば同番移行が出来ますがSoftbankのおとくラインからの払い出し番号に関しては、NTTへの同番移行はできません

では、ビジネスフォン主装置がひかり電話対応してない場合はどうでしょう

ひかり電話は2004年9月に始まったサービスとなります

それまで、ビジネスフォンメーカーも、アナログ回線やISDN回線のユニットしか製造しておりませんでした
ひかり電話の普及により、NTT・SAXA・NEC・日立・ナカヨ・OKI・岩通といったビジネスフォンメーカーもひかり電話対応のビジネスフォン主装置を製造し始めました
上記の事から2004年以前のビジネスフォン主装置は「ひかり電話非対応」となり、買い替えが必要になります

また、ビジネスフォンの法定耐用年数は税法上6年となっている為、メーカーのサポート期限も6年を設定する事が多く、新品での追加機器購入が出来なくなります

まとめINSネット64・INSネット64ライト、ISDN回線サービス終了に伴い、ひかり電話への移行が必須となります
それに伴い、ビジネスフォンの買い替え、ひかり電話直収ユニットの実装等が発生します
サービス終了の2028年12月31日まで、まだ時間はあります
終了間際でのビジネスフォン入替は、注文が殺到し、メーカー在庫が不足する事も予想されます
ビジネスフォンの購入・入替は早めに行うことをお勧めします