About businessphone
ビジネスフォンの仕組み
ビジネスフォンの仕組み
ビジネスフォン(ビジネスホン)とは、複数の外線(ひかり電話・IP回線・INS回線・アナログ回線)と、複数の電話機(多機能電話機・IP多機能電話機・コードレス電話機)を収容及び制御する主装置で構成されております。 機能は内線・保留・転送・留守番電話・通話録音などがあり、これによって業務効率化や利便性の良いオフィス向け業務用電話機になります。
正式名称はメーカーカタログに記載してある「ビジネスホン」ですが、「ビジネスフォン」「キーテレホン」「ボタン電話」とも呼ばれます。 ビジネスフォン(ビジネスホン)は収容回線数や電話機の接続台数や留守番電話など設定する機能によって自社にあった電話システムのカスタマイズが可能です。
ビジネスフォン(ビジネスホン)はどれくらい使用することが出来るか、「新品で購入してから」法的耐用年数は6年です
法的耐用年数とは機器の減価償却資産の法定上、使用可能とする御見積り期間になります。要は購入したビジネスフォン(ビジネスホン)の耐久年数を決めることが難しく減価償却資産を耐用年数として定めております。
では実際、ビジネスフォン(ビジネスホン)の寿命はどうなのか?利用頻度にもよって異なりますが約10?15年となります。また、15年以上使用しているビジネスフォン(ビジネスホン)も見ますのでその限りでは無いのが現状です。
一番大きな違いは、家庭用電話機は1番号1通話となる事です。
1通話となる為、通話中は他の着信があっても「通話中」となります。また、発信に関しても、誰かが通話中の時は発信できません。
その名の通り「家庭用電話」なので、ご家庭向けに製造された1台1番号1通話の電話機です。
ご家庭では十分事が足りますが、オフィスで複数人だった場合、家庭用電話機でも大丈夫でしょうか?
これらを解決するのが「業務用に製造されたビジネスフォン」になります。
私達がビジネスフォンをご提案する中で、例外として家庭用電話機でも十分に事が足りるケースもあります。
事例として電話の使用頻度が少ない、飲食店やクリニックなどでした
ポイントとして、複数着信しても対応できる人数が居ない、ほとんど電話が鳴らない、ケースです。
この場合、NTTレンタル機器、ホームゲートウェイを設置し家庭用電話機に接続します。
※ホームゲートウェイとは、ONU機能・ひかり電話機能・ルーター機能が合体した多機能ルーターになります
接続図は下記の通りです。
ビジネスフォン選びについて、何を考え導入すればよいか、そもそもビジネスフォン(ビジネスホン)とは何なのか、分からない方が多いと思います。
会社だからと言って全ての企業がビジネスフォンが必要とは限りません。
ビジネスフォンと聞くと難しそう、大掛かりな工事をイメージしてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、ビジネスフォンも電話機です。家庭用電話機が業務用電話機に変わり、システム的に出来る機能が増えるのが特徴です。
アナログ回線をビジネスフォンで使う場合、主装置にCOIユニット(アナログ収容ユニット)を実装し電話回線と接続します
ISDN回線をビジネスフォンで使う場合、主装置にBRIユニット(INS収容ユニット)を実装し電話回線と接続します
ひかり電話をビジネスフォンで使う場合、主装置にひかり電話直収を実装し電話回線と接続します。
ひかり電話は1つの光回線から主装置へ「音声データ」と「通信データ」が同時に流れます。
主装置側ではひかり電話直収ユニットの制御により「音声データは電話機へ」「通信データはパソコンへ」と、データを分けて流します。
ビジネスフォン(ビジネスホン)に接続する電話機の種類は次の通りです
多機能電話機・デジタルコードレス・カールコードレス・DECTコードレス
多機能電話機は家庭用電話機と比較し、外線ボタンの数が多いことや発信・応答・保留・転送・メニューボタンがあります
特にボタン数に関して12や24ボタンが多く、このボタンより複数の人数で同じ電話番号からの発信が可能となります。 また、リダイヤルボタンや着信履歴・短縮ボタンもあり、スムーズに電話操作ができる使用となっているのが大きな特徴です。
デジタルコードレスは、主装置とアンテナを接続して持ち運びが可能な電話機です。
デジタル信号で通信してますので理論値として障害物を通さない状況で100m先まで通話が可能です。
ただし、デジタルコードレスは多機能電話機と比較して、「ボタン数が少なく」6や8ボタンとなり、どのボタンでどの電話番号を発信・着信させるか計画的に設定が必要となります。
カールコードレスは電話機の本体と、受話器を繋ぐコードが無く持ち運びが可能な電話機になります。
本体と電話機を繋ぐ電波としてはBluetoothの通信規格を使っている場合が多いです
DECTコードレス、DECTは略語であり正式名称は「Digital Enhanced Cordless Telecommunications」です。通常のコードレス電話機では2.4GHz帯を使っており、この2.4GHz帯は無線LANや電子レンジなど多くの製品に使用されている為、「非常に混雑しノイズが乗る」事が多いです。
それに比べてDECTコードレスでは1.9GHz帯を使用している為、混雑無く音質もきれいに聞こえます。
ビジネスフォンの主装置には、基本的にユニット(基盤)は実装されておりません。要するに「初期状態では箱」になります。
外線ユニット:ひかり電話直収ユニット・ISDN回線ユニット・アナログ回線ユニット
内線ユニット:多機能電話機やコードレスアンテナ・コードレスを収容する
単体電話機ユニット:FAX・受付電話機などの一般端末を収容する
ドアページングユニット:ドアホン・構内放送などを収容する
これらのユニットを主装置に実装して、ユニット経由で各端末へ接続します
多機能電話機のボタン数は12ボタン、18ボタン、24ボタン、36ボタンが一般的です。このボタンに外線を割り付けます。いわゆる「外線ボタン」です。
外線ボタンは通常、左から右へ流れる設定となり、外線1、外線2、外線3、外線4…となります。
その他、留守番電話のセット解除ボタン・メッセージ再生や、転送ボタン、受付電話ボタンなど様々なカスタマイズが可能です。
大型ランプ:外線・内線からの着信時に点滅します
ファンクションボタン:外線の通話状態を表示したり、機能を登録したりすることができます。
保留ボタン:通話を保留にするときに利用します。
応答ボタン:外線着信に応答するときに利用します。
発信ボタン:外線に発信するときに使います。
スピーカーボタン:受話器を置いたまま電話を掛ける時に使います。
十字キー:電話帳検索や、機能操作、受話音量の調整に使います。
受話器を置いた状態で、外線ボタン・発信ボタンを押すと、ダイヤルトーンが聞こえますので相手先の電話番号を押せば発信できます。
外線着信があった時には点滅している外線ボタンまたは応答ボタンを押すと、外線からの電話が受けられます。
通話中に保留ボタンを押す。
外線ボタンが点滅し、「通話の相手に保留音が流れ、通話が保留されます」
再度、外線ボタンを押すと元の通話に戻ります
通話中に保留ボタンを押す
外線ボタンが点滅し、「通話の相手に保留音が流れ、通話が保留されます」
保留の状態で内線番号を押す
内線通話にて要件を伝え、その方が該当の外線ボタンを押すと「外線相手と」通話できます。
相手の電話番号を、電話機が記憶しています。もう一度かけ直したいとき、簡単な操作でかけ直しができます。
予め登録した相手の名前と電話番号を短縮番号に登録することができます。
短縮番号を押すか十字キーでスクロールして発信します
空いているファンクションボタンに「よく発信する」電話番号や、内線番号を登録しておけば該当のボタンを押すだけで発信できます。
電話帳登録には、共通短縮登録と、個別短縮登録の2種類があります。共通は、ビジネスフォン主装置に電話帳を登録し全ての電話機から検索ができます。個別は、自分の電話機だけに電話帳を登録しますので、他の電話機からは検索できません。
電話帳登録方法は電話機からボタン操作で登録を行う方法と、パソコンよりビジネスフォン主装置へログインし登録します。
パソコンからの登録は、LANケーブルで主装置と社内ネットワーク(ルーターやHUB)へ接続し予め決めた主装置のIPアドレスへアクセスします
アクセスするとログイン画面が表示され、ID・パスワードを入力し編集可能となります。
ビジネスフォン主装置の置き方は2種類あります
床置き
ビジネスフォン主装置をオフィス内の床へ設置し、各電話機へ接続します。必要機器として、主装置床置き用品となります
壁掛け
オフィス内の壁面にビジネスフォン主装置を設置し、壁から床経由で各電話機へ接続します。
シチュエーションとして、棚の上部へ設置や、店舗や工場などで床に主装置があると弊害がある場合に主装置を壁掛けにします。
必要機器として、主装置壁掛けユニットが必要です。
ビジネスフォン主装置から多機能電話機や受付電話機、FAXへの配線方法をご説明します
ESIから接続:ESIユニットとは、多機能電話機を収容するユニットです
主装置にESIユニットを収容し、電話線にて多機能電話機へ接続します
電話配線は2P(ペア)4P(ペア)6P(ペア)10P(ペア)の種類があり、このペア数が多機能電話機の接続可能台数となります
例えば、オフィスのレイアウトが1島に電話機×4台(A)、もう1島に電話機×2台(B) 社長席×1台(C)だった場合、
ESIポートの1?4番までを(A)の島へ4P(ペア)を配線、5?6番ポートから(B)の島へ2P(ペア)を配線、7?8番ポートから(C)の社長席へ2P(ペア)の配線をします。
SLIから接続:SLIユニットはFAXや受付電話機等の、一般端末へ接続するユニットです
配線方式はESI同様で2P(ペア)などの電話線を配線し、端末へ繋ぎます
エントランス(受付)に置く受付電話機は、有人の受付が必要なく、電話にて受付応対が可能となります。
受付電話機の設定は、受付から呼び出しがあった場合どの電話機を鳴らすかです。
全ての電話機を鳴動させてしまうと、会議中の会議室の電話や、関係のない部署まで鳴り、効率的ではありません。受付を担当する電話機だけ鳴動させます。
また、「受話器を上げるだけで呼ぶ設定」と「内線番号を押して呼ぶ設定」があり、総務・営業部など部署毎の呼び出し設定もできます。この場合、受付電話機の横に、受付内線表を置いておくとよいでしょう。
受付電話機はデザイン性に優れた、JACOBJENSEN(ヤコブ・イェンセン)や多機能電話機を置く場合があります。
JACOBJENSEN(ヤコブ・イェンセン)は一般電話機と同じ扱いなので、SEIポートより接続、
多機能電話機はESIポートより接続となります。
オフィス内の電話機とは異なり、受付電話機は発信規制を設定します。
発信規制をする事により、受付電話機から外線発信が出来なくなり、内線の呼び出しだけ可能となります
ドアホンと言えば一般家庭にもある、インターフォンが鳴った時に、固定のモニターで会話する仕組みです。
このドアホンをビジネスフォンと連携する事が可能で、多機能電話機が鳴動し来客者との対応ができます。
ビジネスフォンとドアホンを連携させるには、主装置にドアホン接続ユニットが必要となります。
このドアホン接続ユニットから各ドアホンまで配線します。
ビジネスフォンのシステムを使えば、来客者がドアホンを鳴らせばわざわざ、出入り口や固定のモニターまで足を運ぶ事無く、多機能電話機1つで受付できます。
鳴動させる多機能電話機も内線番号で指定可能、鳴動音も通常の外線音と分ければ音で識別できます。
ビジネスフォンからアンプを接続し、スピーカーを設置すれば多機能電話機の内線通話を通じて、スピーカーから音声が流れます。
例として、工場や倉庫などで一旦事務所で受けた電話を内線通話で呼び出す際、広さと作業音などで内線音が聞こえないことがあります。
この際に、スピーカーで「〇〇さん 何番にお電話です」と流せば、該当者も気が付き電話に出ることができます。
電話サービスには留守番電話機能が付加サービスとして提供されております
家庭用電話機、スマートフォン、ビジネスフォン等の機器それぞれ設定方法が異なり、ビジネスフォンの留守番電話の設定方法を詳しくご説明します
家庭用電話機の留守番電話と異なる点
家庭用電話機では、留守番機能付き電話機であれば、細かい設定を加える事無く、ワンタッチで留守番電話の設定が可能です
外出時に留守番電話のセットや、自宅に居ながらも特定回数コールし電話に出れなければ留守番電話に切り替わる仕組みです
留守番電話再生ボタンを押せば録音内容がすぐに確認できます
ビジネスフォンの留守番電話の場合は、工事担当者による設定が必要となり主装置へデータ設定を行います。
そもそも、出荷時ビジネスフォンの多機能電話機ボタンには、外線も内線も設定されておりません。
当然留守番電話をセットするボタンすら無い状態です
主装置に「音声メールユニット」の基盤が必要となります
NTTαNX NXSM-VMU / NTTαNX2 NXSM-VMU
NTTαN1 NXSM-VMU / NTTαA1 初期値で内蔵
※NX、NX2、N1のユニットはNXSM-VMU共通です
留守番電話ユニットを主装置に実装し設定します。
また、NTTビジネスフォンの場合、ユニットを搭載しなくても留守番電話の設定ができる方法があります。
「REC電話機」と呼ばれ、電話機本体に留守番電話機能があり、その電話機からセットします。
音声メールユニットは全ての電話機から留守番電話の開始・解除と、録音された音声の再生が出来ます。
REC電話機の場合は、電話機本体に留守番電話機能が搭載されており、1つの電話機で開始、解除、再生となる為、該当電話機1台で運用します。
デメリットとしては、留守番電話をセットしたい人がREC電話機まで足を運ぶ事となります
デフォルトで留守番電話機能が入っています。
したがって、音声メールユニットやREC電話機は不要です。
留守番電話はデフォルト機能となりますが、電話工事担当者の設定が必要です。
UT700 / HM700 / PT1000(PLATIA)/ PT1000-2(PLATIA2)
デフォルトで留守番電話機能が入っています。
したがって、音声メールユニットやREC電話機は不要です
留守番電話はデフォルト機能となりますが、電話工事担当者の設定が必要です。
AspireX / AspireUX / AspireWX
?
一例として
お電話ありがとうございます、こちらは〇〇株式会社です。本日の業務は終了しました。
当社の営業時間は平日午前9時から午後5時までとなります。
誠に恐れ入りますが営業時間内にお掛け直しくださいませ。
上記ガイダンスを流し、自動的に切断しますので音声録音せず終話となります
?
一例として
お電話ありがとうございます、こちらは〇〇株式会社です。本日の業務は終了しました。
当社の営業時間は平日午前9時から午後5時までとなります。
大変恐れ入りますが、お急ぎの方は発信音の後に、お名前・電話番号・ご用件をお入れください。
このようなガイダンスを流し、相手に録音してもらいます。録音が入っていると、予め設定したビジネスフォン電話機の音声再生ボタンが点滅してますので押下で音声が聞けます。
その音声は確認後に手動で消去することも可能、保存しておく事も出来ます。
?
オリジナルに音声を作成することも可能で自社にあったガイダンスを流します。
ビジネスフォンで通話録音を設定する際には、工事担当者が行います。
前項で述べた、全通話録音か遡り通話録音にするか予め相談し、主装置にデータ設定をします。
電話機にも操作しやすいように「通話録音開始」「通話録音再生」のボタン設定を行います。
「記録」は重要な課題です。
映像で例えると、スマホで動画撮影・防犯カメラ・NWカメラで録画など、目に見えるものは記録に残されることが多いです。しかし、音声は映像ではない為、動画には残せません。そこで「通話録音」することで、音声を録音し記録を残しておきます。
外線着信時、予めビジネスフォン側で設定した一定時間を経過しても、応答できない場合自動的に相手へお待たせメッセージを流し一時的に待って頂く機能です。
コールセンターなどでよく耳にする、「只今電話が込み合っております、順番にお繋ぎしますのでお待ちください」ガイダンスです。
このお待たせメッセージは手動でもできますので、予め設定したキーボタンに、「お待たせボタン」を作っておけば必要に応じて対処可能です。
これにより、通話中に入電があった場合でもお客様からの電話を逃がさず、折り返し電話の頻度を下げ業務効率を向上させます。
外線着信時、オフィスに不在の場合に転送機能を使えば大事な要件などの取りこぼしを防止します。
転送機能には2パターンあり、それぞれの特徴があります
会社の電話番号にかかってきた電話を、登録したスマートフォンへ一斉に鳴らす事が可能なモバイル内線です。
テレワークの普及で、在宅勤務が多くなった昨今ですが社内に誰も居なくても、モバイル内線を使えば、スマートフォンで外線着信や会社番号での発信、内線通話が可能です。
仕組みとして、ビジネスフォン主装置とインターネット網を連携させ、モバイル内線機能にアクセスし発着信させます。